【内向型人間の時代】内向型×サラリーマンに焦点を当てたおすすめの1冊をレビュー

内向型人間の時代をレビュー

タイトル:内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力
著:スーザン・ケイン
訳:古草 秀子
出版社:講談社

一言&オススメポイント

内向型のサラリーマンに向けた内容で、全体的に読みごたえのある一冊です。

文章量は多めで、○○の場面では内向型ならではの強みがどう発揮されたのか、有名人の実例とともに描かれています。また、「なぜ内向型になるのか?」といった科学的な背景もしっかり解説されており、土台となる知識が詰まっています。

ただ、すぐに使える対策やノウハウがまとまっているタイプではないので、日々の生活に応用するというよりも、まずは“内向型とは何か”を深く理解するための一冊、という位置づけに近いかもしれません。

まったく予備知識がない状態で読むと少し難しく感じるかもしれませんが、じっくり時間をかけて読み進めることで、自分自身への理解がぐっと深まるはずです。

基本的には“内向型の強み”に焦点を当てた本なので、外向型の方が読む場合は、その視点で捉えるとより納得しやすいかもしれません。

自分の性格や傾向を科学的に理解したい人、職場や人間関係で「外向的でないこと」に悩んだ経験のある人にオススメの一冊です。

概要

ビル・ゲイツもガンジーもウォズニアックもみんな内向型人間だった! 内向型の人とは、喋るよりも他人の話を聞き、パーティで騒ぐよりも一人で読書をし、自分を誇示するよりも研究にいそしむことを好む人のこと。社交的で自己主張が激しい外向型のイメージがあるアメリカ人だが、実際にはその三分の一が内気でシャイな内向型。本書は、内向型が直面する数々の問題を浮き彫りにするとともに、内向型の強みと魅力を明らかにする。

引用:https://www.amazon.co.jp

目次

私の評価

私の総合評価点数(5点満点)ジャンル
★★★★☆4.2内向型
項目作品の評価コメント
気づき★★★★★自分の見方がガラッと変わるほどの大きな気づきがありました。
理論の深さ・裏付け★★★★★理論的裏付けが非常にしっかりしており、深い理解が得られました。
実生活での活用度★★★☆☆実践に使えそうなヒントもあり、まずまず役立ちそうです。
読みやすさ★★★☆☆特に読みづらくはなく、平均的な読みやすさでした。
共感・読者理解度★★★★★読者の気持ちをよく理解しており、まるで自分のことのようでした。
思考の整理サポート★★★★☆考えを整理しやすい構成で、読みながら頭がスッキリしました。
読者特性への親和性★★★★★ターゲット読者に深く寄り添っていて、安心感がありました。
ボリュームと集中力負担★★★☆☆ちょうどよい長さで、集中もほどほどに保てました。
内容密度★★★★★どの章も密度が高く、無駄がまったく感じられませんでした。
コスパ★★★★☆このボリュームでこの内容なら、十分に価値がありました。

感想

内向型がなぜ内向型と分類できるのか(刺激反応の違い)、外向型と報酬に対する反応の違い(脳の報酬系)など解説されており、たとえ話とその解説の流れでかなり分かりやすく書かれています。

内容が濃く、ほんとこの一冊を読めば内向型として強みが分かり、また外向型の強みも分かるのでお互いに尊重して関係を作っていくきっかけにもなると思います。

自分でもわかっていなかった強みを知ることや、具体例が多数ありますので読むだけでも頭が「そうなんだ」と思える、体験の代わりになるので、自信や行動に繋がっていくのではないかと感じます。少なくとも私は読んだだけでも自信がついた気がします(笑)

ただ結局何をどうすれば良いのかという点がまとめてあるわけではなかったので、そこが少しだけ分かりにくいかもしれません。

一番のポイントとしてはこの一冊を読むことで内向型が具体的に社会でどのような強みがあるのか、外向型が強みだけではなく、どんな弱みがあるのかが見えてくる点だと思います。

最後に個人的に印象に残ったセリフを一つ。

「人生の秘訣は、適切な明かりのなかに自分を置くことだ。ハリウッドのスポットがふさわしい人もいれば、机に置いたスタンドがふさわしい人もいる」

引用:スーザン・ケイン,内向型人間の時代 社会を変える静かな人の力,講談社,P338,2025/4/15

無理にだれもが羨む世界に飛び込むのではなく、自分らしく、無理の無い、自然体で、自分に愛着を感じて、自分を大切にしながら、仕事をしていくことが大切だと学べました。

最後に

内向型も外向型も、どちらが上とか正解じゃなくて、

それぞれに強みと弱みがある――

そう気づけたことで、自分にも他人にも優しくなれた気がします。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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