職場の人間関係でストレスを溜めてしまいがちなあなたへ
「職場で理不尽な扱いを受けてストレス」
「上司が理不尽で話にならない」
「取引先から理不尽な扱いを受けている」
昔の私はストレスを溜めているのは自分だけじゃない、だから泣き言なんか言ってないでもっと頑張らなくちゃいけない。そう考えていました。そしてその一方で「人間関係がそれほどストレスにならない人もいる」という思いもあり、その差に苦しんでいました。
そんな生きづらいと感じていた私が、人生は楽しいと考えられるようになった考え方の一つを紹介します。
- 【原因】イライラは「脳が危険と判断している」正常な反応(扁桃体が反応)
- 【なぜ?】理不尽な指示は「尊厳への脅威」として心理的ストレスを生む
- 【ポイント】「理不尽と感じる自分」は、心が健全に働いている証拠
- 【対処】まずはイライラを「感じ切る」(全4ステップ)
記事を書いている人
記事を書いている私自身は企業に勤めるサラリーマンとして現在約40歳までの年月を過ごしてきており、その経験の一つとして職場の人間関係で悩み苦しみ、辛かった思いをしてきました。
ですが記事にある「イライラして当然だ」という考え方から今まで感情を無理に抑えていたのは間違いだったのかと気づき、その後は他の対策を実施することで、現在は昔であればストレスだったであろう事も全くストレスと感じなくなり、以前より人生が楽しく思えるようになることができました。
この記事では、「理不尽な思いでストレス」を感じる読者のみなさんに向けて、理屈と現実重視の世界で生きてきた元“機械保全士”の私が、心の不調も「整備できるもの」として捉える視点で、ストレスを軽減し、より快適に働けるようになるための考え方や方法を、脳科学・心理学の情報をベースに、私自身の経験も交えながらお伝えします。
結論「イライラを受け入れる」
理不尽な指示にイライラするのは、「あなたが人としての感覚を持っている」からこそ。
大切なのは、その感情を“どう扱うか”だけです。
怒りを抑えるのではなく、理解して付き合うことでストレスを軽減できます。
🔥【なぜ?】「 上司の理不尽な指示にイライラする」

そもそもなぜ、あんなにイライラするのか?
「え、それ俺がやるの?」「今それ言う!?」
そんなふうに、上司からの理不尽な指示に心がざわつくこと、ありますよね。
イライラするのは当たり前
実はこの“イライラ”は、脳の「扁桃体」という部位が「これは危険だ」と反応している証拠です。
理不尽さは「自分の尊厳が傷つけられた」と感じる一種の“心理的脅威”とも言えます。
その瞬間、扁桃体が警報を鳴らし、自律神経を刺激して、心拍が上がり、怒りや苛立ちの情動が表に出てきます。
でも実は、この反応が起きるのは「あなたの脳がまっとうに働いている証拠」でもあります。
つまり、“おかしいことをおかしいと感じる”のは、健全な心の反応なのです。
脳科学的背景
扁桃体とは大平英樹. (2004)によると入力・知覚された刺激が、生体にとって安全で報酬的あるか、あるいは脅威をもたらすものかをすばやく評価することは、適応上きわめて重要である。こうした機能において中心的な役割を果たすのが、扁桃体 (amygdala) という左右の側頭葉内側部に位置する神経核の集合体である。扁桃体はすべての感覚器官からの情報入力を受け、 あらゆる刺激の感情価 (valence) の評価に関与している。
参考:大平英樹. (2004). 感情制御の神経基盤――腹側前頭前野による扁桃体活動のコントロール――. 心理学評論, 47(1), 93-118.
https://doi.org/10.24602/sjpr.47.1_93
🏭 脳内を工場に例えると…
この状況を「脳内工場」に例えてみましょう。
【トラブルの予兆】
「なんで俺ばっかり?」「またこれかよ…」という感情がループし始めたら、要注意。
これは“安全装置が作動しかけている”サインです。
【通常時】
前頭前野(司令室)が冷静に判断し、処理ライン(行動)がスムーズに動いています。
【異常時】
理不尽な指示=「不良品の混入」。扁桃体(警報装置)がブザーを鳴らし、工場が一時停止!
前頭前野(司令室)は混乱し、処理ラインは止まりかけます。
脳科学的背景
理不尽な状況はストレスとなり、神経科学研究室の増尾好則によると、ストレスは冷静な判断を担う「前頭前野」と呼ばれる感情や衝動、を制御して、思考や作業に専念させる役割をもつ脳の働きを一時的に鈍らせると言われています。
参考:増尾好則、東邦大学、ストレスと脳、2025/4/3
https://www.toho-u.ac.jp/sci/bio/column/029758.html
🧯どう対処すればいいのか?

私が実際に取り入れて行った4つのステップを紹介します。
✅ ステップ①:イライラを「感じ切る」
「イライラして当然だ」とまず認めましょう。
怒りを否定すると、余計に暴走します。
怒りは“自分を守ろうとするエネルギー”なので、一度受け止めることが大切です。
✅ ステップ②:理性を取り戻すための一呼吸
怒りで交感神経が優位になっているので、「3秒の深呼吸」や「冷水で手を洗う」といった身体への働きかけで、副交感神経を呼び戻しましょう。
- 深呼吸
- 冷水で手を洗う。
- 感情の「価値評価」は扁桃体が担っているので、フレーミングを行う。
(ものの見方を変える方法:例「これはストレスの訓練台と考える」など) - 返答にワンクッション置く(例:「確認してから対応します」)
このような間を作ることで前頭前野と呼ばれる理性のスイッチが再び入ります。特に感情ではなく体の感覚に目を向けると効果的と考えられています。
✅ ステップ③:”感情”と”対応”を分けて考える
- 感情:ムカついた、悔しい、納得いかない
- 対応:でもこの場ではどう動くのがベストか?
この“2段階処理”をすることで、感情の渦に巻き込まれず、「賢い選択」ができるようになりやすくなります。
✅ ステップ④:記録する/ユーモアに変える
理不尽さを“観察記録”としてメモすることで、自分の感情の交通整理ができます。
あるいは「今日の謎な出来事 TOP3」とか、自分の中でネタ化できると、扁桃体の過剰反応が緩みやすくなります。
📝【まとめ】ストレスを溜めない状態を作ろう
重要なポイントとしては下記になります。
- イライラは「脳が危険と判断している」正常な反応(扁桃体が反応)
- 理不尽な指示は「尊厳への脅威」として心理的ストレスを生む
- 扁桃体の興奮により、自律神経が刺激され怒りや苛立ちが出る
- 「おかしいと感じる自分」は、心が健全に働いている証拠
- イライラを否定せず、まずは“感じ切る”
→ 怒りは自分を守るためのエネルギー。受け止めることで暴走しにくくなる - 理性を戻す“身体リセット”を使う
→ 深呼吸・冷水・ストレッチで交感神経→副交感神経へ切り替え - 「感情」と「対応」を分けて考える
→ 感情を感じながらも、現実的なベスト行動を選ぶ2段階思考 - 記録やユーモアでストレス解消
→ メモする・ネタにすることで扁桃体の興奮を和らげる
📩 最後に:あなたに伝えたいこと
理不尽な指示にイライラするのは、「あなたが人としての感覚を持っている」からこそ。
怒ってもいい。疲れてもいい。
でも、そこで自分を責める必要はまったくありません。
大切なのは、その感情を“どう扱うか”だけです。
怒りを抑えるのではなく、理解して付き合うこと。
その力が、あなたの心の“安全装置”となって、これからの人生を守ってくれるはずです。
あなたがこの記事を読んで、自分のやりたいことや幸せに目を向けられる生活をする手助けになっていれば嬉しいです。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
関連記事(おすすめ)
ストレスの解消法
ストレスは溜めないにこしたことは無いですが、溜まってしまった場合は解消するべきです。その解消法について紹介をしている記事が下記にありますので良ければご覧ください。5分でできるリフレッシュ方法やサラリーマンの仕事の進め方改善など紹介しています。
このサイトが大切にしていること
このサイトでは、「生きづらい世界と感じていたが、世界は思考の製造方法で変えることができる」ことを私自身の経験と脳科学や心理学の情報をベースに発信しています。よければ他の記事も覗いてみてくださいね。
参考・出典
- 増尾好則、東邦大学、ストレスと脳、2025/4/3
- 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)北里大学、扁桃体外側基底核の機能結合が恐怖記憶の形成促進に特異的に関わることを発見、2025/4/3
- 大平英樹. (2004). 感情制御の神経基盤――腹側前頭前野による扁桃体活動のコントロール――. 心理学評論, 47(1), 93-118.